急病人が出たときの心がけ
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のどの異物
1、症状
のどに異物が詰まった時の症状は、急に咳き込む、ぜいぜい息苦しがる、顔面蒼白になり唇が紫色になる、嘔吐するといった症状がでます。くぎ、ピンなどの尖鋭な異物ではのどの痛みを訴えます。大きい異物では、ごく短時間のうちに窒息死にいたることもあります。
2、対処法
異物を飲み込んだ場合はできるだけすみやかに病院へいってください。
病院へ行くまでの対処法を以下に挙げます。
(1)深呼吸と咳ができる場合
咳き込むことによって異物を喀出させる。
(2)呼吸困難がある場合
1)口腔内を観察し、もしも異物や分泌物があれば、顔を側面に向け、親指を上歯に人差し指を下歯に当てひねって口を開け、他方の人差し指にハンカチなどを巻いて、異物や分泌物を取り出す。
2)うしろから患者を抱きかかえ両手を前で組み合わせて、拳でみぞおちを押さえて、上腹部を急激に押し上げる。仰向けになっている場合、一方の拳を上腹部に置き他方の手もこれに重ねて、上方へ急激に押し上げる。幼小児の場合は身体を逆さにして背中を叩く。
ただし、体位を変換することにより異物が変動する場合、上記の方法で異物が気道を閉塞してさらに状態が悪化することがあるので、このときは尻もちをつかせてみる。
(3)呼吸が止まっている場合
人工呼吸(口-口呼吸など)を続ける。
3、注意事項
(1)症状が軽快だとしても、異物が体内に残存している場合もありますし、異物が喀出されても、粘膜に損傷を与えていることがありますので、病院にかかるようにしてください。
(2)魚の骨がのどに刺さった時、たとえばご飯を飲み下そうとする人がいますが、かえって症状を悪化させますので止めてください。