急病人が出たときの心がけ
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熱性けいれん(ひきつけ)
けいれん、ひきつけは最も回りの者をあわてさせる症状です。子供が小さければ小さいほど、回りの者に恐怖感さえ与える症状ですが、長時間発作が続かない限り、それだけではまず死ぬようなことはありません。症状は顔が紫色になり、白眼をむき、手足をつっぱたり、ガクガクと全身をふるわせたりするものから、手足をピクピクさせるだけのものまでいろいろありますが、この発作の間は子供は意識を失っている状態でいます。意識を失っているかどうかを見分けるには子供の目をいればわかります。焦点の合わない目つきをしていますし、それ故に当然いつもとは違った顔つきになっています。
発作をおこしたからといって、あわてて体をゆさぶったり、大声で名前を呼んだりしないで、むしろ安静を保つように、顔を横に向けて、吐物などつまらせないようにし、衣服をゆるめ、高熱があれば頭部を冷やします。
舌を噛むようなおそれがある時はハンカチタオルなどを丸めて上下歯の間に入れますが、あわてて自分の指などいれないように。
大体発作は五分以内に治まるものなのですが、発作が長く続く場合、またはくり返しおこる場合は医師の診察を要します。発作がおさまった後は、意識がはっきりするまで、食べさせたり飲ませたりせずに、一度医師の診察を受けておきましょう。