急病人が出たときの心がけ

発熱

子供は急に熱を出すことが多いものです。それも夕方から夜間にかけて熱を出すことが多い上に、大人に比べて高熱を出して家族をあわてさせますが、高熱があっても顔が赤くて、ぐったりしていなければ、またその子供が器質的な疾患(先天性心臓病や腎臓病など)をもっていない限り、そう大してこわがるものではありません。熱の出るということは「病気ですよ」ということを子供が周りの者に知らせるサインです。
熱が高いと脳がやられる、なんてことをいいますが、40℃ぐらいの熱があったって脳はやられませんから安心してください。

  1. 熱がありそうならまず体温を測りましょう。
  2. そして子供の様子を冷静に観察します。高熱の程度と病気の重症度とは必ずしも一致しませんので、高熱があっても、顔が赤くて機嫌も悪くなく、かつ食欲もあるようなら、身体が冷えないようにして、できれば頭部を冷やし安静を保つようにしましょう。そうして嘔吐、吐き気がなければ、水分を充分に与える(少量頻回に投与)ようにしましょう。夜間発熱のときはこのような処置で様子を見ていても大丈夫ですが、解熱剤は38.5度以上の発熱で元気がなく、眠れないようでしたら使用してもかまいません。
    休日や夜間に発熱して、座薬を使用して解熱したときでも、翌日になってそのままにしないで、必ず一度診察を受けてください。
    座薬は一時的に熱を下げるもので、解熱剤で熱が下がっても一時的に症状をおさえただけで病気を治療したわけではありません。朝に熱が下がっていても夕方から夜になると熱が上がってくることがしばしばあります。
    乳幼児では熱が朝になっても下がらず、元気がなければ翌日必ず医師の診察を受けましょう。高熱の割りに顔色が青かったり、ぐったりしているときは、できるだけ早く医師の診察を受けましょう。
    週末や休日の前はできるだけ診察を受けておくことも子供の場合は大切です。

あなたの近所のかかりつけ医を探す

あなたの近所のかかりつけ医を探す