急病人が出たときの心がけ

意識不明の手当(脳の器質的障害)

イ)脳血管障害
ロ)外傷性頭蓋内出血
ハ)感染症
ニ)脳腫瘍
ハ)ニ)は緊急性に乏しく、めずらしい病気です。
イ)脳血管障害は脳出血と脳梗塞に分けられます。
脳出血の大部分は高血圧性動脈硬化による動脈壁の変性により形成される微小動脈瘤の破綻によって起ります。その他、クモ膜化出血があります。これは突然のはげしい頭痛と意識障害が起こります。
脳梗塞は高血圧、糖尿病等の基礎的疾患により動脈硬化のために狭くなった脳動脈に血液が固まってつまる病気です。出血と同じように運動マヒ、言語障害などを起しますが、起こり方が出血の時よりも、ややゆるやかで、脳出血が活動中に起こり易いのに対して梗塞は起床時に起こることが多いといわれます。
脳出血はいずれも便所、風呂場、洗面所など活動時に起こり易い様です。脳梗塞のうち心疾患とか頚動脈から血栓のつまる脳塞栓がありますが、これは起床時と限りません。

  • まず救急車にてCT等の設備のある医療機関に運び正確な診断をつけてもらいましょう。安静にして動かさない事を第一に考える従来の考え方は間違っております。
  • 頭蓋内圧の亢進による嘔吐にて窒息が心配です。嘔吐がある時は顔を横向けにして吐物が気管に入らないようにします。
  • 脳血管障害による意識障害が必ず入院が必要です。救急医療機関に運び、その後主治医と連絡をとり、既往疾患、内服していた薬等の情報を運んだ医療機関に知らせましょう。

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